どうも、みかむーのMoonの方です。
うちの嫁は『畑を耕す』だとか『牧場(特に羊)を豊かにする』みたいなジャンルがとても好きでして。
先日も気づけば【シェフィ】を黙々とやっておられました。
嫁が感想をあげてるので良かったらこちらもどうぞ。
さて、そんな中……。
【フィールド・オブ・グリーン】というゲームの日本語版が出るってことでずいぶん前にamazonで購入したのですが、それがやっと届きました!!
早速、嫁と遊んだのでレビューしたいと思います!
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~フィールド・オブ・グリーン~
<ゲーム情報>
タイトル:フィールド・オブ・グリーン(完全日本語版)
販売元:ArclightGames(アークライト)
人数:2~4人
時間:45分
年齢:12歳~
価格:5,200円
<ストーリー概要>
政府支援プログラム「フィールド・オブ・グリーン」は、20世紀の後半に実施された農業支援のためのプロジェクトです。都会での生活に耐えきれなくなったあなたは、脱サラして田舎に移住し、農園主としての第一歩を踏み出すことにしたのです。
<ゲーム概要>
プレイヤーは4年間(4ラウンド)を通して農園を発展させます。様々なカードをプレイヤー間でドラフトし、畑や牧場、施設などを建設して自分の農園を広げていきます。
維持費を支払い、作物を収穫し、それを販売して儲けを出していきます。その儲けはまた、農園の更なる拡大に回されることになるでしょう。
4年間の農園経営を通して、最も多くの勝利点を獲得した者が、「フィールド・オブ・グリーン」を利用した農園主の中で最も成功した者として表彰されることでしょう!
<パッケージ&コンポーネント>
広大な土地でトラクターに乗る風景を描いたパッケージは、コンセプト通りとてものんびりとした印象を受けました。
拡大再生産系のゲームですが、ボードはなくメインは農園となるカードたちです。
正方形(70mm×70mm)のカードがたくさんと、食料となる麦っぽいトークン、水のトークン、資材カード、お金、勝利点などのトークンが入っています。
色々入っていますが、通常一番スペースを取るはずのメインボード的なものがない分、箱の中はスペースにかなり余裕があります。
<ゲーム内容>
届いた瞬間、子供のようにシュリンクを破り捨て、速攻でトークンを抜き取り、説明書を読みだしましたwww
初期配置はこんな感じです。
概要で書いた通り、このゲームでは4ラウンドを通して農園を拡大し、一番多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝利となります。
んで、1ラウンドの中で何をするかというと、3つのフェイズを行います。
◆維持フェイズ
◆アクションフェイズ
◆収穫フェイズ
詳細は省きますが、各フェイズについてザックリ説明していきます。
<維持フェイズ>
ここではまず写真のようにいくつかの資源とお金をもらいます。
(※これらは2ラウンド目以降からもらえます)
が、メインとなるのは この後の"アクションフェイズ"で使用するカードを選ぶことです。それぞれ効果の特徴が違う4つの山からカードを計6枚引きます。
その際の注意点としては、【一つの山から何枚引いてもいいが、必ず3つの山からカードを引かなくてはならない】ってことです。
<アクションフェイズ>
アクションフェイズの流れは
"手札から1枚選んで手元に伏せておく"
↓
"残ったカードを左隣(もしくは右隣)のプレイヤーに渡す"
↓
"伏せたカードをプレイ(場に配置)する"
というようなドラフトを行ないます。
先ほどの"維持フェイズ"で各プレイヤーは6枚ずつのカードを引いているので、上記の行動を計6回することになりますね。
<収穫フェイズ>
アクションフェイズで配置したカードの効果で資源やお金、勝利点などを得ることが出来るフェイズです。
場に置いたカードはどの順番で処理してもOK。また、効果を使う使わないを選ぶことができます。
しかし、カードの効果を使用しなかった(もしくはできなかった)場合【荒廃地】となり、そのカードは裏向きにしなければいけません。当然、裏向きのままだと効果を使用することができなくなります。
――てなことを4ラウンドやるわけですね。
んじゃ全体像がわかったところで、もう少しだけ細かく説明していきます。
維持フェイズはもうほとんど話すことないので、アクションフェイズから詳細を書いていきます。
<ドラフトについて>
先ほど、『左隣(もしくは右隣)』と書きましたが、実はラウンドによって渡す方向が変わるからです。
写真のようにラウンドマーカーには、それぞれのラウンド数の周りに矢印が描かれています。そのラウンドの矢印に従ってカードを回すことになります。
<カードのプレイについて>
さぁ、いざカードをプレイ!となるのですが、プレイにはいくつかあって以下の中から選びます。
◆選んだカード配置
◆選んだカード捨てて給水塔配置
◆選んだカード捨ててサイロ配置
◆選んだカード捨てて2金獲得
◆選んだカード捨てて荒廃地を修復
初期配置のカード2枚(給水塔、サイロ)を中心としてカードを配置していきますが、配置する際は【すでに配置されているカードに"辺"が接してなければならない】というルールがあります。
要はカドで接するような置き方はダメよ、ってことです。
それを踏まえて上記5つの行動を簡単に説明していきます。
<選んだカードの配置>
自分が選んだカードを配置しますが、カード配置にはコストがかかります。
コストはお金が多いですが、中には食料や水が必要になるものもあります。
お金以外のコストについては、すでに設置されている給水塔やサイロのカードに乗っている資源を支払うことで対応します。
また、「面白いなぁ!」と思ったシステムがありまして。
コストとして"水"が必要なカードを配置する場合【配置する場所から2マス以内の給水塔カードからコストを支払わないといけない】ってルールがあるんですよ。
※左上のカードを配置する際に、2マス以内にある給水塔カード(右下)からコストを支払う
あんまり遠いところに畑とか作っても、給水設備が整ってないって設定なんでしょうね。設定がルールにしっかり落とし込まれてて感心しちゃいました。
カードには即時効果を得るものもあれば、収穫フェイズで効果を発揮するカード、終了時の得点計算で効果を発揮するカードなど色々あります。
<選んだカード捨てて給水塔配置>
給水塔は配置する際に選んだカードを捨て、さらに2金のコストがかかります。
しかし、設置した瞬間に水トークン3つがそのカード上に配置されるので、意外と出番があるカードです。
また、ゲーム終了時に"水トークンの乗っていない給水塔カード1枚につき1点"なので、計算して使い切ればしっかり勝利点になります。
<選んだカードを捨ててサイロ配置>
給水塔と同じように選んだカードを捨てて配置しますが、お金のコストはありません。
また、このカードはあくまで"食料を保管する場所"ですので、カード配置しても食料はカード上に配置されません。
給水塔もそうですが、トークンは【カードに描かれた個数しか保持できない】ので、余計にもらったものは破棄しなければなりません。せっかく収穫した食料などを無駄にしないためには保管場所もしっかり確保しておかないといけないわけです。
<選んだカード捨てて2金獲得>
これは単純にお金をもらえます。
またおまけで、食料一つ捨てて追加で2金(2つまで)ができます。なので最大で6金もらえる行動ということになりますね。
欲しいカードがない時はもちろんですが、相手に取られたらマズいカードなどを取ってお金に換えるという邪魔の仕方も出来ます。
<選んだカード捨てて荒廃地を修復>
収穫フェイズで使用しなかった場所は"荒廃地"となってカードを裏向きにしなければなりません。そうなるとそのカードの効果を使用できなくなるのですが、この行動をすることでそのカードを元に戻すことが出来ます。
コストは選んだカードの破棄と1金です。
――というわけで、この行動の中から一つ選んでアクションするわけです。
基本的に終始あれも欲しいこれも欲しいでかなり悩ましいので、難しい選択を迫られます。それが楽しいんですけどね!!
<収穫フェイズについて>
先ほど『あれも欲しいこれも欲しい』と言いましたが、最初のうちは資源が足りなくて困ります。その理由として、収穫フェイズ時のカード効果で【資源やお金、勝利点などを得るのにもコストがかかる】のです。
※この場合、食料2を支払って書いてある効果を得ることができます。
配置したカードを使用するにはなんの資源が必要か、その資源を得るにはどのカードがいいのか、など配置するカードのバランスが重要です。
コストに"水"が必要な場合、配置の時と同様に2マス以内に給水塔がないとコストとして使用することができません。
また、隣接するカードによっては得られる資源やお金が増えるカードもあります。
カードの種類、配置、相手の状況、様々な要素を踏まえてあれこれ考えている時間……。
本当に楽しいんですよ(遠目)
<2人プレイルールについて>
さて、ここまで書いてきましたが……
実は上記の説明は3人以上の時のルールでして。2人プレイの際は一部ルールが違います。
それは"アクションフェイズ"の"カードドラフト"です。
2人の場合、それぞれ6枚ずつカードを選んだらそれをひとまとめにしてよく混ぜ、12枚の山札にします。そして山札の上から6枚を表向きに場に並べ、スタPから順に1枚ずつ引きます。
1枚ずつ引く⇒カードをプレイ⇒山札から場に2枚追加して6枚に⇒最初に戻る
これを繰り返して2人とも計6枚をプレイする、という流れになります。
カードを選ぶ際に、カードがオープン情報か否かではかなり違うと思うので、次遊ぶときは3人以上でプレイしてみたいですね。
てなわけで実際にプレイしましたが、今回はまぁまぁな点差で嫁に勝つことができました!いぇーい!!
プレイ後、嫁は悔しがっていましたが
「負けたよ……負けたけど楽しかったよ!くそぅ!」
と言っておられました。楽しんでいただけたようで何よりです。
始まってしまえばやることはそう多くないので簡単なのですが、カードの効果を確認するのにまぁまぁ時間を取られます。プレイ時間は45分と記載がありましたが、初めての2人プレイで1時間程度かかってますので、4人だともう少し時間を見ておいた方がいいかもしれないですね。
しかしながら、その時間の長さを感じさせないぐらい2人とも『あーでもないこーでもない』とブツブツ言いながら楽しんでいました!
気づいたらもうこんな時間経ってた!って感じです。
他にも資材カードなるものなど様々な効果があり、本当にいい悩ましさのあるゲームでした。
また3人以上でプレイした時には、2人プレイとの違いや感想を書きたいと思います。
おしまい